モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
モロッコを訪れる際に、絶対訪れるべき定番の場所からは洩れるけれども
個人的に大好きな町のひとつが
隠れ家的港町、アシラー(Assilah)
隠れ家とたとえるだけあって、
日本のガイドブックでは殆どページが割かれていません。
しかし、
小さなスーク、小さなビーチと
白い家々が並ぶ小さな旧市街と、
その路地に置かれた色とりどりの植物。
それらを目にすると、小さく可愛らしい宝ものを
かき集めたようなこの町の美しさの虜になります。
アシラーの町をより魅力的にするのは
毎年夏に開催される芸術祭。
旧市街の家々の壁をキャンバスにして
アーティストが壁画を描きます。
そして優秀な壁画だけが、翌年のその時期まで残るのです。
アシラーの旧市街を歩いていると、まるで何かのアトラクションを
歩いているような錯覚をすること間違いなし。
アシラーの町の起こり
アシラーは、紀元前265年のカルタゴ支配下の時代から
小型だけれども戦略的な港として波乱の歴史がありました。
ポエニ戦争の後、アシラーに住んでいた人々はスペインに送られ、
変わってスペイン人がこの地に住まいました。
15〜16世紀には一時期ポルトガルの支配下にありましたが
やがて再びスペインの統治下に戻りました。
17世紀、19世紀にはモロッコに取り戻されましたが、
モロッコが独立を果たすまでの間、
1911〜1956年まではスペインの保護領でした。
アシラーの地理
モロッコ北部の大西洋岸にあり、
モロッコ北端の大都市タンジェから50km南に位置します。
小さな港がある漁業の町です。
夏のバカンスシーズンは、ヨーロッパやモロッコ中から
バカンス客が集まり大混雑します。
一方冬の期間は雨と強い風が吹くことが多く、旅行には不向き。
混雑を避けるなら、春や秋の時期がのんびりした旅行には向いています。
アシラーの観光の主な見どころ
- 旧市街の壁画
- 港