モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
旅行する上で重要な、旅資金の管理についてです。
モロッコの現地通貨はモロッコディルハム(DH, dhs)。
アラブ首長国連邦でも通貨はディルハムですが、それとは別物です。
日本や、フライトのトランジットの国など、モロッコ以外の国では入手できません。
モロッコ入国以後、現地でディルハムを入手することができます。
現地に着いてからモロッコディルハムを入手する方法
外貨の現金から両替する
外貨をディルハムに両替するのが、最もポピュラーな方法です。
日本からいらっしゃる場合、日本円をそのまま持って来て大丈夫です。
たいていの場所で日本円からモロッコディルハムへの両替ができます。
モロッコ国内で両替せずにも受け取ってくれる外貨は
- ユーロ
- USドル
- ポンド
などです。
特にユーロは汎用性があるので、もしも手持ちのユーロがあればいざという時に使えます。
両替できる場所は
- 空港
- 銀行
- 町の両替所
- ホテルの両替所
があります。
一般的に空港の両替所は為替レートが悪いので、
空港での両替は最小限にした方が良いでしょう。
両替所の為替レートはさまざまなので、
比較的レートの良い場所を宿の人に聞いてみても良いでしょう。
マラケシュで気合いを入れて買物する際は、
少しでも為替レートの良いところで両替したいですよね。
たとえば、マラケシュで銀行などよりも為替レートが良いのは
-
- 旧市街のフナ広場近くのホテル・アリ(Hotel Ali)の両替所
- 旧市街のスーク内にあるショップ+michi近くの両替所
- 新市街にあるホテル・ファロウク(Hotel Farouk)の両替所
です。
旅行者が多く訪れるような都市は、両替がスムーズにできますから
一度に大金を両替するのではなく、こまめに両替しましょう。
ATMで国際キャッシュカードを利用する
個人的にいちばん便利に感じている方法は、
国際キャッシュカードを使ったデビット機能の利用です。
デビット機能だと町のATMで操作をして、
自分の預金口座からモロッコディルハムを引き出すことができます。
自分の日本の預金口座からは、引き出したディルハムの金額を
日本円に換算した金額が引き出されます。
モロッコでは銀行の外には必ずと言って良いほどATMがありますので、
これは便利なサービスです。
モロッコのATMでは、デビット機能を利用する際に
一度の操作で引き出せる上限金額は2,000DH。
それ以上の金額が必要であれば、複数回の操作が必要です。
1日に引き出せる上限金額は、ご自分で銀行での契約時に設定しています。
ただし、
- 1回毎の操作に手数料がかかることがあります。(契約銀行によって条件が異なります)
- ごくごく稀にスキミング被害に遭うことがあります。
- ごくごく稀にカードが吸い込まれて戻って来ない、というアクシデントが起きるリスクがあります。
便利なサービスではありますが、上のようなリスクもありますので、
旅行中にメインで使うというよりは、サブ的に使うのが良いと思います。
今はインターネットで口座のお金の動きを把握できますから、
もし万が一スキミングに遭った場合はただちに契約銀行に連絡しましょう。
カードが吸い込まれた!
という場合は、銀行窓口に行ってカードを返してもらいます。
ですから、できれば銀行営業時間内にATMを利用するのが良いでしょう。
そのアクシデントが、夜間や週末に起きてしまった場合、
旅のスケジュールに余裕があれば良いですが、
そうでない場合はカードを取り戻せませんから。
トラベラーズチェックを利用する
私自身トラベラーズチェックは、はじめてモロッコに来た際に持っていましたが、
それ以降は使ったことがありません。
よほど長期間の旅行で、リスク管理のために持っておくのは有効かもしれません。
意外と使えないクレジットカード
現金を持ち歩く替わりに、クレジットカードで決済したいところですが、
モロッコでは案外クレジットカードは使えません。
確実にクレジットカードが使える場面は
- 全国展開しているスーパーマーケット(Marjane, ACIMA, Carrefourなど)
- 都市の大型ショッピングセンター
- 高単価のお土産もの屋(絨毯、アルガンオイルなど)
- 都市部の高めのレストラン
- 高級スパ
- 高価格帯のホテルやリヤド
こういったところです。
スーク内の買物や、ローカルフードは現金のみ。
アトラス山脈や砂漠方面ではクレジットカードはほぼ使えません。
そしてクレジットカードを使う際にとても重要なことですが、
AMERICAN EXPRESS、JCBはモロッコではほぼ使えませんのでご注意ください。
使えるクレジットカードの80〜90%は、VISAまたはMasterです。
お金は分散して所持しましょう
旅行の際の基本中の基本ですが、所持しているお金は分散管理しましょう。
- 持ち歩くお金はその日使う最低限の金額に
- 持ち歩かないお金はシークレットポケットや鍵のかかるところへ分ける
- クレジットカードもできれば複数枚を分けて管理する
こういった工夫をしておくことで、万が一盗難にあった場合に
被害を最小限に食い止めることができるのです。