モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
各国とも出入国条件が緩和されつつあり、
コロナ禍を脱するモードが見え始めています。
しかし、特に日本からモロッコを訪れようとされている方にとって
今度は新たな不安要素が。
それが、ロシア・ウクライナ情勢です。
日本からモロッコへの旅行者にとって
なぜ不安要素になるかというと、
航空経路に、ロシア上空を通るルートがあるからです。
日本ーモロッコ間の主な航空経路は2つ
日本からモロッコへ飛行機を使う場合、主なルートは2つあります。
1)ヨーロッパ経由
日系航空会社や欧州の航空会社。
おもにヨーロッパの主要都市で乗り継いで、
モロッコ国内の各都市へのフライトがあります。
例)JAL、ANA、エールフランス、ルフトハンザ等
2)中東経由
中東地域の航空会社。
中東の主要都市で乗り継いで、
モロッコのカサブランカやマラケシュへのフライトがあります。
例)エミレーツ、カタール、エティハド、ターキッシュエアー等
今回のロシア・ウクライナ情勢によって直接的に影響を受けるのは
このうち1)のヨーロッパ経由の航路です。
欧州諸国拠点の航空会社はロシア上空を通過できないため、
南側に航路を変更したり、なかには日本を発ってから東のアメリカ方面へ
向かうように航路を変更したりと、
かつてより飛行距離と所用時間が長くなっているようです。
では2)の中東経由はロシア・ウクライナ情勢の影響を受けていないかというと
影響はゼロではないようです。
通常時はヨーロッパ経由の航空会社を利用していた旅客が
中東経由便へ流れることにより需要が高まるのと、
世界的原油高による燃油サーチャージの上昇によって
中東経由便の価格はかつてよりも上昇しており、
間接的にロシア・ウクライナ情勢の影響はあるようです。
いま日本からモロッコへの航空会社を選ぶポイント
ここまでは、日本からモロッコへの航空経路に
世界情勢が影響を及ぼしていることを書いてきました。
さらに別な話題として、新型コロナウィルスのパンデミック以降
○航空会社側からの突然や直前のフライトキャンセル(欠航)
○代替便を見つけることの難しさ
○フライトに乗り遅れた(おそらく出発空港内での混雑により)
こういった場面に出くわす旅行者を見かける頻度が多くなった気がしています。
そういったことを踏まえて、モロッコ-日本間の移動に際して
これから航空会社を選ぶ際には、
私だったらこういうことを優先するという項目がこの3つです。
- 中東経由の航空会社を利用
- 代理店は通さず、航空会社からダイレクトにチケットを購入する
- モロッコ国内に利用航空会社の現地オフィスがあればなお良し
理由は
1. 中東経由の航空会社を利用
→かつて欧州経由便は所要時間の短さゆえ選ばれることが主だったが、
現時点ではその長所が無いため
(マイルを貯めている方はこの限りでは無いと思います)
2. 代理店は通さず、航空会社からダイレクトにチケットを購入する
→もしもフライトキャンセルや、万が一帰国直前にPCR陽性が判明して
フライトを変更する必要が出てきた際に、航空会社と直接やりとりできた方が早い。
利用航空会社のスマホ用アプリケーションが発行されていると尚スピーディに問題解決を図れる。
代理店経由だと、主に電話のやり取りしかできなかったりするため、
連絡を取ること自体に時間がかかるし、航空会社からその代理店が
おさえている”座席枠”のなかでしか空席を把握できない。
3.モロッコ国内に利用航空会社の現地オフィスがあればなお良し
→2によってなるべくスマホひとつでトラブル解決できることが望ましいですが、
それでも解決ができなかったときは、現地にあるオフィスに
電話連絡するなり、直接訪問することになるでしょう。
世界的ハブ空港になっている航空会社は、電話連絡先も全世界中で1本に
集約されていたりしますから、その点まで含めて確認しておきましょう。
ポイントをおさえたらあとはモロッコへ飛ぶのみ
日本とモロッコを往復するフライトを選択するときのポイント3点について書きました。
かつてのは私は、価格の安さと乗り継ぎ時間の適切さ、
くらいでしかフライトを選択してきませんでしたが
パンデミック以降はそれ以外にも着眼しておく必要があると思った次第です。
パンデミック前と比べればまだ少し面倒はありますが
それでも”旅行ができる”という状況が着実に定着しつつありますので
この2年間でモロッコ行きたいチャージがパンパンになったみなさま。
ぜひご自身にとって最適な航空便のリサーチから始めてみてください!