モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
日本に居る頃からモロッコの魅力を伝え歩いていた時に
ほとんどの人に聞かれたのが
「モロッコってどこ?」
最近よくテレビや雑誌などのメディアで、
青の街シャウエンとかサハラ砂漠が取り上げられたり、
モロッコ雑貨が息の長いブームになっているとはいえ、
一般的にはまだまだ
モロッコがどこにあるか知らない。
という人が多いと思います。
日の没する地の王国 モロッコ
モロッコの正式名称は
モロッコ王国(Kingdom of Morocco)。
アフリカ大陸の北西の端に位置します。
ヨーロッパから見た日本が「日出ずる」国と呼ばれたなら
モロッコはその真反対。
「日没する」地域はアラビア語でマグリブと呼ばれ、
モロッコ王国の通称は
المغرِب(al-Maghrib:アル・マグリブ)
「日の没する地の王国」
です。
モロッコの地理
ジブラルタル海峡を挟んでスペインと対峙し、
国土の北は地中海と、西は大西洋と面しています。
国土の東側はアルジェリアと、
南側はモーリタニアと接しています。
モロッコの領土は約710,850平方kmとされているので、
日本の国土の約2倍の面積。
けっこう広いんです。
モロッコの国土のほぼ真ん中を背骨のように走るのがアトラス山脈。
このアトラス山脈がモロッコの風景を美しく、ダイナミックに仕立てます。
- 緑豊かな平原が広がる海沿い
- カラッとした内陸の気候
- 冬には雪が降る山間部
- ピリッピリに乾燥したサハラ砂漠への入り口
「とても同じ国に居るとは思えない!!」
多くの旅行者が口を揃えて言うのは
次々に移ろう車窓の風景が、
まるで別の国に居ると錯覚するほど違うから。
アフリカとヨーロッパとイスラム文化が交わるところ
さらに
- そもそもこの一帯に住んでいたベルベルの民
- アフリカ大陸にありながらすぐ側にヨーロッパがある地理
- そこに7世紀に入ってきたイスラム文化
そもそもこの土地が備えた変化に富む地理条件に
異なる文化からやって来る人々の行き来が相まって形成された文化は
モロッコをとても複雑に、かつ独特なものにしました。
モロッコほど変化に富み、旅人を驚かせ、感動させ、
ワクワクドキドキさせる国はかつて経験したことがない。
(『MOROCCO ON THE ROAD』ロバート・ハリス著)
そして今なお、多くの旅人を魅了し続けているのです。