モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
旅の思い出に、現地の民族衣装を買うことがあると思います。
モロッコを訪れる旅行者に人気なのは
ジェラバというフードが付いたアウターや
もう少し気軽に着れるカフタンという薄手のワンピース的な服。
モロッコの街で、色とりどりの民族衣装を着て闊歩する地元民を見ていると
ついつい欲しくなってしまう気持ちはとても良く分かります。
実際に現地に居ると、民族衣装が気候によく合っていますし!
テンション上がって買ってみたけれども、
帰国してから思うわけです。
どこに着て行けるんだ、この衣装…
そのままタンスの肥やしになるか、
ハロウィーンの仮装のネタにとっておくか、
パジャマになるのがオチです。
でもせっかく買うなら、
帰国してからふだんも着られる民族衣装があったらいいですよね。
その願いがかない、しかもデザインがカワイイお店が
マラケシュの旧市街にあるkitan(キタン)です。
kitanのコンセプト
kitanのデザイナーをしているのは日本人女性のマイさん。
どおりで、お店の前を通り過ぎるだけで日本人の目に止まるわけです。
彼女はモロッコの手芸技術に惹かれ、マラケシュでその技術の修行をしました。
もともとこういった手芸技術や刺繍は、モロッコの民族衣装である
ジェラバに施されているものです。
とても緻密で高い技術ですが、
作業の機械化や商品の低価格化にともなって需要が少なくなり
こういった技術は死にかけているdying traditionだと。
時勢のトレンドは止められないとしても、
なんとかこの技術を守れないものだろうか。
考えたマイさんは、モロッコの伝統技術を洋服に合わせて、
それを手の届く価格で提供するショップを2016年5月にオープンしました。
生地も99%モロッコのもの。
そして作業は基本的に手縫い。
kitanを訪れると、いつも店の奥の方で何人もの男性達が
チクチクチクチク針仕事をしています。
kitanの商品
確かに、私のような外国人がジェラバを着るかというとそうではない。
でも洋服仕立てなら、外国人だって着られるし、モロッコの人も着られる。
kitanには、その季節に適した生地やデザインの商品が並びます。
ボトム、トップスから、アウターまでありますが、
この品質の洋服がおおよそ500〜800DHの価格で購入できます。
同じくらい品質が高くて、デザインも洗練されているけども
セレクトショップに置いてある洋服は1,000〜2,000DHくらいします。
「分かるけど、そこまでじゃないなぁ」ととどまることが多いなか、
kitanの商品はとても買いやすい価格設定です。
日本へ帰っても、普段着はもちろん、
オフィスでも着られそうな上品なものもあります。
今まで着たことがない柄や色の服でも、意外に似合ってしまったりします。
新しい自分を発見してみるのもオススメです!
kitanへのアクセス
kitanはマラケシュの旧市街のなか、
フナ広場とバヒア宮殿を結ぶカナリア通り沿いにあります。
フナ広場から出発すると、道の左手。
バヒア宮殿側から出発すると、道の右手にあります。