モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
モロッコには訪れるべき史跡がたくさんあります。
かつてエリートが学んでいた神学校は、
マラケシュやメクネスにもありますが、
より規模が大きくて、より歴史が古いのは、フェズにある
ブー・イナニア・マドラサです。
ブー・イナニア・マドラサの成り立ち
アルジェリア出身のベルベル人のマリーン族が
1258年に興したマリーン朝の都はフェズでした。
この王朝は約200年続いた後、ペストの流行や各地の反乱によって
1465年に滅亡します。
ブー・イナニア・マドラサは
マリーン朝の時代にブー・イナニア王によって建てられた神学校です。
ブー・イナニア・マドラサの内部
広い中庭の中央には噴水があります。
祈りの時間になると、学生達はここで身を清めました。
神学校の壁は美しいゼッリージュ(モザイク)で一面装飾され
よくよく見ると模様のように見えたのはアラビア文字です。
女子生徒の部屋の扉は、アトラス杉の寄せ木でできていて
教室内の壁には美しいステンドグラスと石膏細工が施されています。
不思議なことにこの寄せ木の扉、
現代では再現することができない技術なのだそうです。
そのため、殺風景にただの宛て木で修繕された跡が。
中庭の小部屋のアーチから望む
ミナレットがとてもキマッているブー・イナニア・マドラサです。
ブー・イナニア・マドラサへのアクセス
- 営業時間:9:00〜17:00
お祈りの時間は入場不可 - 休館日:無し
- 入場料:10DH