モロッコ旅の達人 岩間ひかるです。
北アフリカいち大きいマラケシュのスークの心臓部には
ベン・ユーセフ・モスクという大きなモスクがあります。
それのすぐ近くにあるのが
マドラサ・ベン・ユーセフ(Madrasa Ben Yousef)
「マドラサ」とはアラビア語で学校を意味します。
かつてここは、科学や神学を学ぶための学校でした。
学校と言っても、エリートだけが入れる学び舎でした。
マドラサ・ベン・ユーセフの成り立ち
マドラサ・ベン・ユーセフは16世紀に建てられたイスラム神学校です。
1956年まで現役で使用されていました。
当時はマグレブ地方で最大規模の神学校で、
約900名の学生がここで学んでいたそうです。
建築物としての価値が非常に高く、
アラブ・アンダルシア建築の最高傑作と言われています。
1956年に学び舎としての役目を終えた後に修繕作業を経て、
現在は旅行者のために開放されています。
マドラサ・ベン・ユーセフの内部
中庭中央には、大理石でできた噴水があり、
お祈りの前には学生たちはここで身を清めていました。
- 壁一面を彩るゼッリージュ(モザイク)
- 時の経過を感じさせる緻密な化粧漆喰
- 飾り木の彫刻
- 太陽が演出する光と影の調和
この建築物が、最高傑作と言われた根拠を至るところに垣間見ることができます。
中庭を取り囲むのは、学生達の寄宿舎のスペース。
建物2階には132もの小部屋が並んでいます。
マドラサ・ベン・ユーセフへのアクセス情報
- 営業時間:9:00〜18:00
- 休館日:宗教的な祝日
- 入場料:10DH